名誉会長のRunブログ

ヤクタターズ名誉会長の活動報告

長距離を速く走るための基本能力は?

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高岡さん、って当時どれくらいの記録を持ってたのか気になり、
いろいろ調べてみると、
当然、トラックは圧倒的な早さで走ってたんですが、
ラソン日本記録出した時のラップも、
序盤からガンガン14分台で攻めて行ってたんですね。

そこで、
高岡さんと、川内くん、
そして、過去のトラックの記録が残っている世界記録を出した人は、
ひとまずゲブレシラシエしかいなかったので、
彼の3人を、
フルの記録から算出したVDOTで、各種目の自己ベストと比較してみました。


すると、興味深いことに、高岡さんは、
フルのVDOTとほぼ同じくらいのタイムで1500mまでの自己記録を持っていたんですね。
ゲブレシラシエは、当然、フルの以上のタイムをトラックでも出しています。

一方、川内くんは、
とにかく、フルに特化したような距離特性。
いや、トラック練習をほとんどやってないから、というのが、
正しい分析でしょう。


ここに、日本マラソン界の課題が見えてきそうです。

ラソンを速く走るには、
ラソン練習をしなければ、というのが、
今の日本の考え方でしょう。

でも、高岡さんや皇帝を見ていると、
むしろ、トラックでの走力(というかそこに使われる身体機能)が、
フルにも生かされている気がするんですよね。

逆に言えば、川内くんは、
もっともっとスピード練(いや、短距離練でもいいかもしれない)を、
取り入れていけば、まだまだ伸びそうな気がするのです。
距離耐性はもう十分すぎるほどあるわけですから。