名誉会長のRunブログ

ヤクタターズ名誉会長の活動報告

まだこっちの世界でもやれるかな

f:id:sentaroh-okabe:20191229214417j:plain

実は今回のレースは、

県庁メンバーで県駅伝の区間をかけた、選考会でもあり。

勝った順に区間を選べる、という、

もう「大人の特権」みたいな区間選考。

 

10km、完全フラット、往復コース、

まったくごまかしの効かない、純粋に実力だけを競い合える、

格好のレースとして、奇しくも昨年を最後に県駅伝を引退した、

川内さんの名を冠する川内杯が選ばれました。

 

スタートエリアには、ちょっと訳の分からない面々が。

もうね、見ればわかるんですよ、大体の実力は。

そのオーラは、ただの市民ランナーじゃないよね。

なんでこんな「関所マラソン」とかに来る?

 

スタートして、10kmレースとは思えないロケットスタートに慄くも、

県庁の二人が前を行くので、これは離されるわけにはいかない。

1kmの入りは、あろうことか3分13秒。

だから、これをやったら残り9kmももたんって。

 

さすがにこのあとペースは落ち着くも、

3分26秒とか28秒とかかかり、

そして呼吸の苦しさが尋常ではなく(たぶん3分13秒の負債)、

ハーフと変わんないじゃん、と自分にがっかり。

でも、もうかつての自分ではないことを悟ると、

やれることをやるだけ、と開き直り。

 

折り返しまで県庁の二人の後ろにつき、温存。

5kmは17分5秒。

若干の追い風で、このペースには改めてがっかりするも、

足は残っていたので、そこから思い切ってペースアップ。

 

県庁の一人、全中さんは中距離ランナーなので、

最悪でもあと1〜2kmで振り払わないと確実に刺される。

2〜3人の高校生を含む6人ほどの集団の前に出て、がんがん引っ張る。

向かい風だと気づいても時すでに遅し。

もう出ちまったもんはしょうがない。

 

5〜6kmが3分26秒くらい。

向かい風、単独走なら、まずまず。

だが、まだ集団は4人ほどいる。

この辺りで諦めてもらわないと、と、

さらにペースアップ。

 

といっても、1kmで見れば、やはり3分26秒くらいかかり、

しかし、集団はかなり絞られた。

高校生一人と、全中さん。

次の1kmで離せないと、もう終わりだな。

 

残り3kmはちょっと微妙だけど、

もう一度しかける。

ここで着かれたら、終戦だ。

足音が明らかに減った。

でも、一人いる。誰だ。

 

全中さんだ。

 

ラスト2km。

完全なデッドヒート。

でも、後ろから聞こえるこの呼吸の感じは、もう詰んだか。

 

ペースは保つも、ラスト1kmまできてしまった。

いつ抜かれるか。

ラスト300m。

その時がやってきた。

一気に打ち抜かれ、この300mで10秒差をつけられ、

こっちも3分23秒で行ったものの、まったく相手にならず。

完敗。

 

だけど、久々にネガティブスプリットで行けたし、

後半は向かい風の中、単独走でグイグイ押せた。

こんな感じは、本当に久しぶり。

タイム的には散々でしたが、

内容はかなり手応えを感じました。

そして、もう一度、こういう世界で凌ぎを削りたい、とも。

 

それには、レースペースを一定時間維持する練習を。

1000mのインターバルも、もっとやらねば。

 

やっぱりレースに出ないと、

モチベーションは上がらないな。