25年目のリディアード
学生当時、文字通り「バイブル」だったリディアード本。
先ほどその最新本が発売され、ある界隈ではちょっとしたブームに。
最近はダニエルズ理論に感銘を受けてこっちの存在を忘れかけていたが、
やはりいまだにリディアード理論も捨てがたい内容。
まださわりしか読んでないけど
スピード練や高強度インターバルばかりが注目される中で、
やはりそのトレーニングを生かすためにはその前に土台を築かなくてはならないと。
その土台とは、いうまでもなく「有酸素能力」に他ならず、
それは地道なロングスロージョギングによってのみ高まる能力であると。
週あたり160kmとか。
やみくもに距離だけを追うことには懐疑的ではあったけど、
やはり最低限それを追わねばならない時期があることも事実。
リディアードは、それをティーンの頃にしっかりやっておくべき、と。
その基礎的な土台がしっかりしていないと、
競技力はすぐに頭打ちになってしまう(短期的に向上はしても)と。
日本の場合は十代そこらで競技力のピークを持って行かなければならない状況だから
こういう長期的に競技力の向上を見据える考え(30代で競技力を完成させる、みたいな考え)が疎かになっているな、と。
30代、40代になって、
こんな競技人生が待っていると分かっていたら、
学生時代は、焦らずもっとじっくりと基礎作りができたんだろうな、と
今更ながらに思うところがあり。
「ゆっくり走れば速くなる」は、
今その時のことを言っていたのではなかったんだな。
「ゆっくり走れば、その先速くなれる」だったことに、
25年経ってようやく気づいた。