名誉会長のRunブログ

ヤクタターズ名誉会長の活動報告

長いトンネルから2

この時点で、
結局、それまでの最長1ヶ月の完全休養を、
12月いっぱい入れました。

たしかに、
走らなければ、日に日に痛みや腫れは引いていき、
歩くのも楽になっていきました。
しかし、押した時の痛みは、
かなり残っていて、
果たして休んでいるだけで、この痛みが消えることがあるのだろうか、
と、若干不安な気持ちにもなりました。

そんなことで、
いよいよ奥むさしまで1ヶ月を切り、
結局、痛みは消えぬまま、
ジョグを再開しました。

しかし、
さすがに一月休んだだけのことはあり、
走行中の痛みは劇的に軽くなり、
接地に気を遣わなくても、自然なフォームで走ることができました。

ある時、
接地の怖さから、やや足の外側前部分を中心に着地しているフォームを、
思い切って、踵からしっかり着地するフォームに変えてみたところ、
意外なことに、急速に痛みが消えていくことがありました。
踵をついて、痛みが出るのを怖がっていましたが、
それが、結果的に足底筋に負担をかけ、
治りを悪くしていたと思いました。
これが、ちょうど、
奥むさしの一週前に、試走をしようかと思った時です。

試走を終えても、痛みは出ず、
ようやく治ってきたか、と思った矢先、
一日完休を入れた翌日ジョグをした際、
これまでとは違う部分に痛みがありました。
ただ、程度は軽く、
マスターズの後の痛みのような深いものではありませんでした。
なので、快復の段階で痛みが出ているのかもしれない、
と、そのまま練習を続けました。

奥むさしでは10kmをペース走程度のスピードで走り、
その後はインターバルを入れ、
最終的には県駅伝で、キロ3分20秒で3kmを走るまで戻りました。

そして、この時点で、
深い痛みではなかったですが、
別の部分の痛みが残っていたので、
まだ多摩湖までは時間があると思い、
ここで、完全に痛みが引くまで休むことにしました。
この痛みが、下の図です。
イメージ 1
はじめ、この痛みは、
これまでの痛みに比べだいぶ軽く、
(痛みの程度を、全体重をかけて反動をつけた時の痛む具合で判断していた)
1週間も休めば、どんどん痛みが引いていくと思っていましたが、
思ったよりも、治りのペースが悪かったので、
さらにもう1週間休むことにしました。
結局、十日以上休んだところで、
かなり軽快したので、
そこから1kmずつ距離を伸ばすジョグを続け、
今に至っています。


思えば、6月の、痛みが点であった状態で、
2週間ほど休めば、
ここまで悪化しなかったものと思われます。
しかし、そういう時にはなかなか休めないのがランナーというもの。
この痛みを抱えたまま、そこそこのレースに出続けてきた、
という経験も、また、何かに生かさなければと思います。

足底筋(腱)の付着部は、
走行中、もっとも負荷のかかる部分であるにもかかわらず、
受け止めている場所は非常に小さく、細かい繊維なのでしょう。
どこか一箇所に小さな不具合があるだけで、
他の部分にかかる負荷が一気に高まり、
連鎖反応的に損傷が広がっていく印象がありました。
そういう意味では、今の段階でも、
少しでも無理をすれば、
また別の場所に損傷が移動すると思います。
それを防ぐためにも、
日々、痛みの状態をよく監視し、
順調に戻っていっても、たまには一歩戻る、
くらいの余裕も必要な気がします。