名誉会長のRunブログ

ヤクタターズ名誉会長の活動報告

長いトンネルから

かのフランク・ショーターをして、
「最悪の故障」と言わしめた、足底腱膜炎。
最悪たる所以は、
とにかく治りにくいということ。

しらべてみると、
損傷を繰り返した腱膜が、
次第に難治性の組織に変性してしまうことが、
どうやらその要因のようです。

そもそもの発症が、
去年6月の下旬ですから、
かれこれ8ヶ月もこの痛みを抱えたまま、
生活してきたことになります。

そんな長いトンネルから、
ようやく抜け出せそうな気配が感じられるため、
ここで、これまでの経緯をまとめてみようと思いました。


最初のきっかけは、
6月下旬に走った美ヶ原のトレイルラン。
50km近い距離のトレランですが、
何より足を痛めつけたのは、
ゲレンデのような、急峻で長い下り坂。
例年、こうしたレースは出ていましたが、
今年は、ふくらはぎの肉離れを防止するため、
かなり、踵着地を維持した走りを重視してきました。
その結果、
下りでは、踵付近に相当な衝撃が繰り返され、
足底筋の付着部に相当なダメージがあったようです。

しかし、初めの痛みは、
今よりもだいぶ踵よりの、ほんの一点(下図)。
イメージ 1

かつて、足底腱膜炎になった時は、
もっと土踏まずよりだったので、
この痛みは走っているうちに軽快してくるだろうと、
甘く見ていました。
なので、軽く休養を入れて痛みが軽くなってくれば、
すぐにポイント練を入れる、
ということを繰り返していました。
さらに、富士登山競走や夏の合宿シーズンも、
多少かばいながら参加し、
その都度、適度に休みを入れて快復させていました。

夏合宿が終わった後、
一区切りついたため、
そこでしっかり直そうと、1週間ほどの休養を入れました。
痛みはほとんどなくなり、
通常の走りができるようになりました。

ところが、そうして快復した後に行った、
10km程度のペース走で、
走行後にかなりの痛みが出ました。
それが、下の図です。
イメージ 2


すっかり治っていたものと思っていたため、
この痛みの出方には流石に驚きました。
踵全体に痛みが放散し、
圧痛も、だいぶ前まで伸びてきている感じでした。

その後、2週間の休養を入れては、
ジョグから始め、
ポイント練で再び悪化させ、
ということを繰り返しました。

そして、もっとも重症化したのは、
マスターズ駅伝の後でした。
それが下の図です。
イメージ 3
痛みの場所が、さらにはっきりし、
痛みの深さみたいなものも、
かなり奥の方まで進んだ感じがして、
感覚的に、1ヶ月はかかりそうだと感じるような痛みでした。