名誉会長のRunブログ

ヤクタターズ名誉会長の活動報告

もうやめろ、という脳からのブレーキに抵抗しながら

昨年に引き続き、
今年も埼玉駅伝は1区を任されました。

昨年は故障明けでスピード練もろくにやらずに、
ダメダメな走りで、約6.6kmを22分13秒。

今年はそれなりに練習は積めているものの、
この歳でそうそう記録が伸びるとも思えなかったので、
目標は、22分ギリ。
冷静に考えれば、キロ3分15秒で22分は切れるんだよな、
と、はじめは落ち着いて入ればなんとかなるのかも、と。


ところがスタートして、脚ができてきたのかなんだかわからないですが、
学生集団につけてしまいそうな足取り。
いや、このまま行けば急激な酸欠に襲われるのは必至、
と冷静になり、あえてペースダウン。
「体感ペース3分15秒」を作り、落ち着いて後ろの方で待機。

案の定、こんなペースでもどんどん呼吸はきつくなり、
あとは苦しさとの勝負。
「苦しいのは気のせいに違いない」と苦痛をコントロールしながら、
脚だけは動くので、動くだけ動かし、
「もう絶対無理」な状況で、沿道から「あと2km!」と、
信じられない声援。

時計を見ると、7分で行っても22分は切れそう。
久しぶりにこの苦しさと戦ってみるか、と、
もがき苦しみ、意識が遠のきながらのタスキ渡し。

21分48秒は、昨年が遅かったとはいえ、
ここまで走れるとは。


ここ何週間かの練習で、「脚で押していける感」がずっとあり、
年々落ちていく心肺系機能を補えたのかもしれません。
心臓が動かないぶん、呼吸でカバーしようとし、
身体的には限界にきているから、脳からは相当なブレーキが苦痛としてフィードバックされますが、
そこを押し切るだけの脚力が戻ってきたのかな、と想像しました。

平均ペースは3分17秒~18秒なので、
正直たいした記録ではないですが、
区間賞が19分37秒なので、こんなもんかな、と思います。


「練習は全てポイント練」「毎日練習する必要なし」
と方針転換して2ヶ月。

体が変わってきた、
と信じたいです。