名誉会長のRunブログ

ヤクタターズ名誉会長の活動報告

あらゆる面からアプローチ

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3日間の県庁合宿、行ってまいりました。

今年はニュータイプさんも参加し、
多摩湖Aチーム2名が、日本代表と強化合宿を行うという、
まさに「ヤクタの奇跡」なイベントでした。


さて、今回の合宿では、
3日間を通して、ずっと一つのことを考えながら走り続けました。
それは、「長距離が速いということは、そうでない人に比べ、何が強いのか」
という、なんてことのない、毎日考えているそんな単純なことです。


何と言っても、日本で一番速い人と一緒に走るわけです。
自分とは、何が違うのか。
それを、ずっと考えていました。


登山道のような、急登を駆け上る時、
やっぱり、彼はめちゃくちゃ速いんです。
こんな急坂、なんで走れるのか、というほど、強いんです。
そして、先日の富士登山で優勝した、東大卒の人や東洋で箱根走った人も、
登り坂、圧倒的な強さです。

この3人に共通しているのは、
みんな、特別トレイルランニングの練習をしているわけではない、ということ。
そして、平地の普通の長距離走でも、圧倒的に強いということ、です。

さらに、今回初参加のニュータイプさん。
これまで、まったくトレランなんかやったことのない彼でも、
登り坂は、私よりも全然速いです。
平地でも、5000mで20秒以上差をつけられます。


何が言いたいかといえば、
登り坂の強さの度合いは、、きれいに、平地の長距離走の強さの度合いと一致するのです。
トレイルへの「慣れ」とかは、あまり関係ありません。


一方、この3日間を通して、
登山道のような急登の下りでは、
私がダントツです。
40分走って、日本代表と10分近く差がつきます。
これは何を意味しているかというと、
長距離走の速さは、まったく関係ないということです。
別の力が必要だということです。
簡単に言えば、「慣れ」。テクニカルな部分です。


なので、
結局、長距離の速さは、
最大酸素摂取量に代表される、有酸素性の作業能や、
無酸素性作業閾値の高さ、
こうしたものが、非常に大きな影響を及ぼしているのではないか、
ということを、改めて実感しました。



初日は、アップダウンのあるロードで、
3分50秒あたりで12km走りました。
これは、負荷をかけた状態で筋肉を使用し続ける力を高める練習。

2日目は、2000m級の山を2座登るトレイルランニング。18km。
累積標高1500m前後。
様々な姿勢変化に対応しながら、
効率良く体を動かす練習。

3日目は、2000m弱の山を登り、
緩やかなアップダウンの続くコースのトレイルランニング
20km。
心拍数を130~160位を一定時間維持させ、
心臓や肺の機能を高める練習。
さらに、長い下り坂で、フォームを安定させる練習。
そうして、脚に負荷をかけた後に、さらに長い時間走り続ける力を高める練習。


なぜ、彼が独自の練習方法で日本のトップレベルに君臨しているのかが、
本当によくわかった3日間でした。