上高地
4日間、松本にいました。
松本から上高地までは3時間ほどで行けるのですが、
実は今回、初めて訪れました。
何十年も前から、国際的観光地であることがうなずける、
日本を代表する「自然遺産」であると感じました。
せっかく涼しい松本に来たので、
お盆の本来の目的を犠牲にしない程度に、走らせてもらいました。
初日は、あつさんのご実家のある「山辺」というところまで、
片道6kmほどの上りコースを往復しました。
一面のブドウ畑が広がる、日本のスイスのような景色のところです。
二日目は、上高地へ行きました。
夏場はマイカー規制が敷かれるので、
通常は「沢渡(さわんど)」というところから、
シャトルバスで向かいます。
前日から、「やるならここしかないな」と思い、
「沢渡駐車場」→「上高地バスターミナル」間14kmを、
走って登ることにしました。
「登ることにしました」
走り出してわかったことですが、
この国道158号線、通称「上高地線」は、
標高1600mある上高地までを登る、
「山岳道路」なんですね。
傾斜のきつい道路が、大袈裟でなく、大正池までの11km、
一度も途切れることなく続きます。
そして、上高地到達目前で、
最後のボスが待ち構えているのです。
その名も「釜トンネル」。
その筋のサイトでは有名なトンネルなのですが、
このトンネル内で、これまで走ってきた路面の斜度がMAXになるのです。
写真では分かりにくいですが、
トンネル内の標識で斜度は「11%」とあります。
自動車の通る道路で、しかも国道で11%というのはほぼありえないどころか、
トンネル内での斜度としては、本来あってはならない傾斜です。
帰りはバスで下ってきましたが、
もうジェットコースター、アトラクションです。
そこを、延々1.3km。
あまりの急傾斜のため、排煙装置のないトンネルではバスの排ガスが充満しており、
vo2MAXレベルで駆け上がっていく身にとっては、
文字通り「死の空間」でした。
ともあれ、無事そのラスボスをクリアし、
なんとか、上高地に到着。
トップ画像のような景色に心を癒され、
片道のバス代1200円をケチってでも走ってきてよかったな、
と思える瞬間でした。
三日目は、標高2000mにある大平原「美ヶ原」で、
インターバルでもやろうと思いましたが、
あまりの酸素の薄さと疲労で、あえなくジョグで撃沈。
でも、ここも涼しくて、夏走るには最高の場所です。
こうして、観光もRUNも堪能できたお盆休みでしたが、
終わってしまえば、また暑さの中のRUN→仕事→RUNの1日の繰り返しです。
それでも、通勤ランができるだけ恵まれているでしょう。