「がんばれ、東北」 その231
今日は、走りながら、こんな図が頭に浮かんでしまったんですよね・・・。
まずは、この小学生レベル以下の図をご覧ください・・・。
走行中の脚にかかる負荷を示しています。
ベクトルの長さや太さは力の大きさとは無関係です。
緑系で示したベクトルが、見掛け上の動きで、
それ以外は、外見からは見えない負荷です。
要は、この緑色の力をいかに増やすか、ということなんじゃないかな、
ということに行きつきました。
まず、hは、立った状態から前のめりになればすぐに発生する力です。
だから、前傾すればそれだけで得られる力。
そして、実際走るときには、bとd、そしてdに比例して増大するfの力によって、
前に進むわけです。
ここで整理して考えてみます。
まず、一番ほしいfは、実際にはbによってgに変化します。
したがって、bの角度が垂直に近づくほど、fはb寄りに向きます。
つまり、跳ね過ぎる走りとなるわけです。
このgの角度を、できるだけf(推進力)に近づけるために、
私たちは無意識に、足首や膝の関節角度を調整しています。
これが、いわゆる「蹴り」という動作で、
二頭筋やふくらはぎの筋が使われている動作です。
これが大きければ大きいほど、dが増大し、
足底に生じた摩擦力(グリップ力)eによってfが生まれます。
実は見逃せないのが、このeです。
eは、dに比例しますが、同時にaにも依存します。
aが最も足底にかかった際にeが最大になります。
このaが最大になった瞬間に、dの力を発生させることで、
推進力も最大になると、仮説をたてました。
そして、aを最大にさせるための、着地位置は、
当然重心の真下です。
そして、路面のとらえ方はフラット面でかつやや前足部。
路面に押しつける筋肉としては、やはり大腿四頭筋。
そして、最近見逃せないなと思ったのは、前脛骨筋。
仮に、これよりも前位置に足底を着地させれば、
aがブレーキ作用を生じさせ、かつ、路面をとらえる筋肉もふくらはぎの割合が増えます。
足底の摩擦力も、ブレーキ側に作用し始めます。
蹴る際も、下腿で無理やり後ろに引き寄せる感じで、
エネルギー効率上も非常に無駄のある走りです。
実は、昨年までの自分は、おおむねこのような着地でした。
今回、着地位置をこれよりも、やや後ろに持ってきました。
感覚的には、膝蓋骨よりも後ろ(実際にはそんなことはあり得ませんが)、
という意識です。
走行中、前方約10mの路面に視線を置いたとき、
視界につま先が入ってしまってはダメです。
この位置に着地した時は、
明らかにaが四頭筋にしっかり乗り、
関節によるばね作用が無理なく行われる実感があります。
かつ、蹴り出しは、ほぼ二頭筋で行われている感覚で、
足底のグリップもしっかり効いています。
自分が走行中に感じた「着地≒推進力」の感覚は、
これだったのです。
しかし、欠点もあります。
大腿にもろに体重が乗るので、
腰と大転子付近にかなり疲労がたまるのです。
これを防ぐには、やはりもう少し下腿を利用する必要があります。
それでも、なんとなく「楽な走り」というものが見えてきました。
そして、またもや「無理やりエリートランナーとの共通化」をしてしまうのですが、
ピンときたのは、
あの県庁の人の大腿の太さと殿筋の発達・・・。
ラーメンの食べ過ぎでああなったのではないのです。
最も効率のよい「着地→推進」が行われている証なのではないか・・・、
そう、根拠のない仮説をたてました。