名誉会長のRunブログ

ヤクタターズ名誉会長の活動報告

10kmロード からの 10km登山

もはや、個人的に夏の風物詩になりつつある、
富士登山競走。
いろんな意味で過酷なレースなため、
これに出れることは、
元気のバロメーターのようになっています。


さて、レースは、
今年はちょっとだけ調整をし、
いつもはのんびり走るロード区間も、
かなり押し気味に入ってみました。

すると、昨年の女子の1位と2位の集団の少し後ろまでつくことができ、
この位置で行けるところまで、
と、目論んだ矢先、
勾配が変わったところで、あっけなく脱落。

いや、
この女子の一位の位置で、
これだけの人数はおかしいだろう、
と、もしかして自分のペースが遅いのかも、
と心配になり、
ロード区間はかなり無理して、馬返しへ。

通過は、昨年55分台に対して、今日は53分台。
やばい、突っ込みすぎた。

しかし、「こうなっては、もう誰も止められんのじゃよ」
と、オームの暴走は止められず、
そこから始まった登山道区間も、
基本ジョグで、疲れたら休む、
インターバル方式で走ることに。

自分でもこの後待ち構えている悲劇を覚悟しながらも、
どんどん標高を上げ、
コース変更により距離の伸びた5合目通過が、
昨年の1時間39分から、1時間37分。

左の二頭筋と、右のふくらはぎが痙攣し始め、
ここからの6kmがどういうことになるのか、
火を見るより明らかに。

しかし、
痙攣はそのうち良くなり、
脚もそれなりに動いたので、
攻めの手を緩めず、
ジョグとウォークの繰り返し。

状況が変わったのが、
溶岩帯の岩登り区間
完全に脚が止まり、
空気が吸えなくなり、
後ろからどんどん後続が迫って来るようになりました。

ラスト500mで、すでに3時間20分を超え、
一気にモチベーションも下がり、
あとはゴールできさえすればいいや、
な走りに(というか歩きに)。

最後の鳥居をくぐり、
ゴール目前で一瞬くらっとし、
完全に酸欠状態に。

ゴールした瞬間、クラクラと倒れこみ、
このコース3回目にして、
初めてゴール後に膝をつきました。

下山してリザルトを見ると、
ほとんどの人が去年の記録より5~10分タイムを落としていることから、
むしろ今日はかなり走れた方だということに気づき、
順位的にも、昨年の43位から7つ落としただけ。
今年の出走メンバーを考えれば、
ほぼ順位も維持したといえそうでした。


今日は、序盤にぶっ飛ばしたツケが回ってきたことが大きく、
筋力的にはまだまだ余裕はありました。
序盤の負債が、標高を上げることで、
さらに深刻になり、
最後は酸欠になったのでしょう。

迂闊にオーバーペースになると、
最終盤で大変なことになる、
命がけのレースであることを、再確認しました。


とはいえ、
自分的には、
最後の「富士下山競走」が、
もっともしんどかったことは言うまでもありません。

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