名誉会長のRunブログ

ヤクタターズ名誉会長の活動報告

目標は達成できたけど

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5合目通過が1時間42分。
山頂ゴールタイムが3時間38分と、
昨日立てた目標そのままの、
数字だけを見れば満足すべき結果ですが、
5合目以降があまりにもひどすぎて、
結果的には惨敗でした。

5合目までは、抑えに抑えて走ったところ、
かなり楽に登りを走ることができ、
前回の5合目コースの時よりも、
走れる区間が多く、あっという間に過ぎて行きました。
脚もほとんど使わずに、5合目から先の「本番」に向けて、
準備万端、
のはずでした。

5合目から先は未知の領域。
森林限界を超えると、溶岩質の路面が続く九十九折が、
文字通り、何十回も繰り返されます。
はじめのうちは、問題なくゆっくりとしたジョグを続けることができました。

しかし、ここへきて、
後ろから次々とランナーに追いつかれ、
あっという間に10人ほどに抜かれてしまいました。
ペースが落ちた感じはなかったのでおかしいと思いましたが、
今にしてみると、この時すでに体に異変が起きていたのでしょう。

標高が2500mを過ぎたところで、
それほど急坂ではないところでもジョグができなくなり、
3000mを過ぎると、意識が朦朧としてきました。
歩いては止まって酸素を回復させ、
また貯めた酸素を使って歩く、の繰り返し。

この間、常に後ろから誰かに抜かれ続け、
山頂までにトータル50人以上に確実に抜かれました。

この低酸素状態は正直想定外で、
3000mを超えた御嶽でも経験しなかった感覚です。
むしろ、脚を使えない分、5合目までの疲労はすっかり抜け、
別の力を使って登っている感覚でした。


結局、5合目までとは全く別のレースが、
後半スタートする、という感覚です。
この山頂コースは、年々基準が厳しくなっているので、
出場している人は、かなり本格的に取り組んでいる人ばかりでした。
こういった高地への順応にも取り組んでいるのだと思います。


電柱になったように、次々と抜かれながら、
なんとなく、初マラソンで受けた洗礼を思い出しました。

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