名誉会長のRunブログ

ヤクタターズ名誉会長の活動報告

自衛隊版箱根駅伝、なのかも?

子どもの頃、テレビで富士山を転げ落ちてくるランナーを見て、
「これは違うだろ」
と思っていた、富士登山駅伝。

しかし、
年を取ると煮物や魚料理が好きになるのと同じで(同じじゃないか)、
なぜか、最近は、こういうアブノーマルな変態レースに惹かれるようになってしまいました。


さて、そのレース本番、
まかされた2区は、スタート後いきなりの猛烈な坂。
箱根の5区を走った人なら(普通はいないけど)わかると思いますが、
宮ノ下から続く坂くらいの勾配が、延々と続きます。
平坦区間は皆無。
しかし、今日は心拍計をつけていったので、
クルーズインターバルのつもりで、160を維持。
これを超えるとオールアウトしてしまうし、下回ると楽すぎます。
途中、急勾配で一時的に162~3まで行きましたが、
基本は160で押していけました。
ダニエルズ理論のすごいところは、
このペースであれば、4.6km、ペースが落ちずに、最後まで行けてしまう、
ということです。

一方、帰りの10区は、当然猛烈な下り坂。
てっきり、惰性で行けるものだと信じていたところ、
あっけなくその期待は裏切られ、
下りは下りなりにペースがあがってしまい、
不思議なことに、こちらも心拍数160キープの走りになりました。
呼吸は楽ですが、脚がそれ以上のペースについていけず、
結局それよりも追い込むことはできませんでした。


ただ、往復9.2kmをこのペースで押せたのは自信になりました。
調整もせずに挑んだ試合の中で、だいたいここまではいけるだろう、
という目安みたいなものもつかめた気がします。



それにしても、自衛隊の人たちの真剣そのものの走りはどこからくるのだろうと、
帰宅してプログラムを見ていると、
自衛隊の部」というのがあり、全国各地のチームごとの紹介文まで載った、
メンバー表が掲載されていました。
「ああ、これって、うちらが箱根の予選会に出たときに陸マガとかがつくる、アレににてるな」
と思いました。
つまり、箱根ランナーと同世代の自衛隊ランナーの人にとっては、
この富士登山駅伝は、箱根駅伝にちかい存在なのかな、
と。

そんな大会に、一般市民がふつーに出れてしまう門戸の広さを考えると、
これくらいのレベルの高い駅伝に、一般市民が参加できる機会というものが、
もっとあってもいいのかな、と思う次第でした。