厚底じゃ〜なくても〜
去年10月以来、ちょうど1年ぶりのトラック5000m。
初出場のMKディスタンスチャレンジ。
去年の5000mでは、あろうことか16分29秒もかかり、
確実に怪我の影響、練習不足、そして認めたくないけど加齢の影響を疑わずにはいられない結果となり、かなり自信を無くしていたところ。
しかし、今年は春からずっとダニエルズ練に取り組み、
少なくとも練習の中では手応えを感じていて。
前週にスカイレースを走っているとはいえ調子はそこそこで、
昨年よりは確実に走力は上な気がしていたので、
この今の状況でどこまで5000mを走れるか、楽しみ半分不安半分でスタート。
ここ数ヶ月の練習で、VO2Maxはかなり衰えてると感じていて、練習のペースでも3分10秒台がやっと。
だから、入りは絶対に飛ばさずに3分10秒を切らずに行こうと。
一周目こそ75秒と若干速めだったものの、その後は77秒に落ち着き、初めの1kmは3分11秒。
ドンピシャ、理想的、と思ったのも束の間、
なんだかこんなペースでもかなり苦しいぞ、と。
4年前に15分52秒で走った時は初めの1kmを3分08秒で入っても楽だったから、これはかなり衰えてる。
このままこのペースを維持したら、確実に3000mを迎える手前で乳酸が処理しきれなくなると考え、あえてペースを落とし、後ろに下がる。
今回は、あまりの苦しさに、1000mごとのラップをがほとんど押せなかったが、推定だと2000mはおそらく6分24〜5秒。1000mまでのペースが事実上オーバーペースだったから、振り返るとここが一番きつい区間だった。
3000mは9分40秒。ここを最低でも35秒で通過しないと15分台は無しなので、この時点で早くも第一目標は終戦。
しかし、2000mから3000mで少し休めたのか、ここからまた脚が動き出したので、若干ペースアップし前を追う。
こういうレースに出る市民ランナーは大抵オーバーペースだから、多くのランナーは3000mすぎで落ちてくる。
それを1人ずつ拾いながらなんとかペースを維持し、4000mは推定で12分55秒。
「あと3分05秒でいけば15分台だぞ」という声援が聞こえたから、まあ間違いないところ。(ていうかこの位置走っててこの後3分05秒でいけるやつはいないだろ、とツッコむ余裕はあり)
残り1000mは猛烈にキツく、すでに呼吸は限界に。
でも、頑張れば16分一桁は出そうで、後に残った記録が16分一桁であれば、かなり印象はいい。心理的にも「まだまだ15分台は射程圏」という気持ちにもなれるから、どうにかそこを目指そうと、新たな目標を持って集中力を切らさずにペースを維持。
しかしそんな気力も200mも持たずに、ラスト2周となった時点でキツさは限界。
若干ペースがおち、ラスト1周にかけることに。
ラス1で、脚はまだまだ動くのだがとにかく呼吸が猛烈にきつい。
これ以上ペースを上げれば窒息するんじゃないかというほどのキツさ。
脚が生きている分もどかしかったがこればかりは仕方なし。
最後の直線でスパートまがいなことをしてみたが、やはり届かず16分11秒。
まあ、5000mはそんなに甘くはない。
それでも、昨年の29秒からは大幅に戻し、もう一度トラックでもやれそうな手応えを感じて終えられたレース。
ちなみに、今年中だったか何月までだったかは定かではないものの、世界陸連では公認されない「厚底」参考記録は国内ではまだ暫定的に公認される模様。ただし(厚)の記載。
すでにグローバルスタンダードでは失効している基準で走っても面白くないので、当然今回もタクミセンで迷わず出走。
うちの組で(薄)は6人くらいしかいなかったが、仮にこれを(厚)で走って15分台でも面白くないだろう。
VO2ペースでの練習が圧倒的に足りてない中、さらには三週連続レース(四週だけど)の最中という状況でこのタイムならまだまだ諦めるのは早い。
M45での15分台を目指して、もう少しあがいてみようと思う。